空腹
くうふく
名詞形容動詞名詞-の形容詞頻度ランク #12174 · 青空 1134 例
標準
empty stomach
文例 · 用例
トソンと空腹を感じて来た。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
……」 空腹だつたからか、直きに酔つてしまつた。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
彼は穴の奧で三日間は蟲の息で、生きてゐるのだか死んでゐるのだか、それこそ全く幽明の境をさまよひ、四日目に、猛烈の空腹感に襲はれ、杖をついて穴からよろばひ出て、何やらぶつぶつ言ひながら、かなたこなた食ひ搜して歩いてゐるその姿の氣の毒さと來たら比類が無かつた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
それから散々玩具にした揚句に、空腹だとむしゃむしゃと喰ってしまうのである。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
下腹で空腹の時のような痛みがする。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
いつも、貧しい糧のみで空腹を充たすまい。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
人々は彼等から何か印象のやうなものは受けても、せいぜい新奇な動物――必要のために或る特殊な器官、たとへば空腹とか死などの器官の生じた動物――をでも見るやうな、冷靜な、客觀的な好奇心でもつて觀察する位なものです。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『巴里の手紙』 青空文庫
兵營から既に十|里に近い行程と、息詰るやうに蒸し蒸しする夜の空氣と、眠たさと空腹とに壓されて、兵士達は疲れきつてゐた。
— 南部修太郎 『一兵卒と銃』 青空文庫