放漫
ほうまん
形容動詞名詞
標準
whimsy
文例 · 用例
人からは放漫と思われながら、いざとなると大掴みながらに急所を押えることを知っている。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
その後勃凸と私との交渉はさして濃くなつて行くやうなこともなく、唯おんつぁんを通じて、彼が如何に女に愛着されるか、如何に放漫であるか、いざとなれば如何に抜け目のない強烈さを発揮するかといふことなどを聞かされるだけだつたが、今年になつて、突然勃凸と接近する機会が持ち上つた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
放漫な財政の破綻もあって、財界に恐慌が襲い来たり、時の政治家によって財政緊縮が叫ばれ、国防費がひどく切り詰められた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
思考力をすっかり内部へ追い込んでしまったあとの、放漫なかの女の皮膚は、単純に反射的になっていて、湿気た風を真向きに顔へ当てることを嫌う理由だけでも、かの女にこんな動き方をさせた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
逸作は、ふだん放漫で磊落なように見えるが、処世上の経済手段は、臆病と思えるほど消極的で手堅く、画なども自分から売ったことがない。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
人の性情は多種であるからして、自ら無意識的に剋殺の作用を敢てして憚からざるもの有り、而して人未だ必らずしも狂妄放漫の人ならざるも有るのであるが、其は蓋し幼時の庭訓之をして然らしめたもので、其の習慣其の人を累するには足らざるにせよ、其の習慣が決して其の人を幸福にするとは云ふべからざるものである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
現代の能楽師の如く流祖代々の鴻恩を忘れて、浅墓な自分の芸に慢心し、日常の修養を放漫にする。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
やりっぱなしの放漫な将棋である。
— 菊地寛 『碁の手直り表』 青空文庫
作例 · 標準
経営陣の長年にわたる放漫な資金管理が原因で、ついに会社の口座から運転資金が底を突いてしまった。
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彼の放漫な態度と期限を守らない仕事ぶりは、チーム全体の士気を著しく下げる要因となっている。
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教師は生徒たちの放漫な生活態度を正すため、朝のホームルームで厳しい生活指導を行った。
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