唯々諾々
いいだくだく
形容詞-たる副詞-と
標準
obedient
文例 · 用例
綾子はこれを見て見ぬふり、黙許して咎めざれば、召使のものは為術なく、お丹の命令に唯々諾々。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
とにかく入院しなければならぬ、あとは自分たちにまかせなさい、とヒラメも、しんみりした口調で、(それは慈悲深いとでも形容したいほど、もの静かな口調でした)自分にすすめ、自分は意志も判断も何も無い者の如く、ただメソメソ泣きながら唯々諾々と二人の言いつけに従うのでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
私があまりに唯々諾々と従ったら、周さんは敏感に察したらしく、声を挙げて笑い、「しかし、あさってからは学校へ出て、僕と一緒に講義のノオトをとりましょう。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
最初の中は多少は、自分自身の立場も、発揮したいような傾向も見えたが、しかし今はもうとても歯がたたないと観念して、ただホームズの為すままに、唯々諾々として、後からついて来るだけのことになってしまった。
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
その後、項羽の暴政は益々烈しくなつたが、范増はそれ以来唯々諾々として一言も王を諫める事をしなかつた。
— 牧野信一 『悲しき項羽』 青空文庫
裏へ署名して判を押すのだが、僕は判を持っていないから、君の名でやってくれないか」 雄吉が、青木の依頼を唯々諾々としてきいたのはむろんである。
— 菊池寛 『青木の出京』 青空文庫
しかも自分が、青木の命令によって、唯々諾々として○○銀行支店へ引き出しに行った百円の小切手に相違なかった。
— 菊池寛 『青木の出京』 青空文庫
自分が、心を掛けるとどの女も、唯々諾々として自分の心のままに従った。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は上司の指示に唯々諾々と従い、プロジェクトを破綻させた。
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彼女は波風を立てたくないと、常に周囲の意見に唯々諾々としていた。
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報告書には、担当者が長年の慣習に唯々諾々と従い、非効率な作業を続けていた実態が記されていた。
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「お母さんの言うことは、いつも唯々諾々と聞くのに、どうして僕の言うことは聞いてくれないの?」と子供は不満そうに言った。
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