付和雷同
ふわらいどう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
following blindly
文例 · 用例
群集心理にのみかられて、付和雷同する場合にはとんでもない「価値の転倒」が行われる惧れがあるが、情実や交友関係に左右された幇間的批評よりも、厳正を失うおそれは少ないと言えよう。
— ――特に江戸川乱歩氏に就て―― 『日本の近代的探偵小説』 青空文庫
そして、情けないことに墺太利国民は、付和雷同の心理をうかうかと掴み上げられてしまったのです。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
ただもう世間並みに付和雷同し、個性なき食物、いわば家禽の如く宛てがい扶持に大事の一生をまかせているかである。
— 北大路魯山人 『味を知るもの鮮し』 青空文庫
なにを好もうがそれは自由であるが、不見識に付和雷同し、各個の自由を見失っている場合、少なしとしない。
— 北大路魯山人 『持ち味を生かす』 青空文庫
利休によって長次郎の茶碗が生まれたというような見解、古田織部によって織部陶が生まれたのだと伝えられるような物の見方に向かい、いたずらに次々と付和雷同していくことは自重すべきで、みだりに俗説に従うことは不見識の誹りを免がれ得まいと私には考えられるのである。
— 北大路魯山人 『現代茶人批判』 青空文庫
日ごろ、へりくだった心の持ち主で、付和雷同なぞをいさぎよしとしない景蔵ですらこれだ。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
ただただわけもなしに付和雷同する人たちの声は啓蒙の時にはまぬがれがたいことかもしれないが、それが郷里の山林事件にまで響いて来るので、半蔵なぞはハラハラした。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
(衛霊公、二八)というごときも、大衆の付和雷同という苦々しい現実を踏んでいる。
— 和辻哲郎 『孔子』 青空文庫