頌歌
しょうか
名詞
標準
anthem
文例 · 用例
彼女たちは諸天使の近くにゐる、青いみ空の奥の奥で、神の御母の頌歌を唱つて!
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
さうすると岸打つ波の音も、濱に寄つた貝の色も、默して居る磯の巖の顏も、死せるが如き藻鹽木の香も、皆盡く歡喜の美酒に醉ひ、吉慶の頌歌を唱へて、愉々快々の空氣に嘯くやうな相を現はすのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
また假面的相貌に、絶大なる何物かに向つて心からの頌歌を唄ふやうな極めて敬虔なる表情を刻んで居るのであつた。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
何故また私がそんな抜萃書などを無闇にも街中へなど持出したかと云ふと、私は夏のはぢめからかかつて時に触れ折を見ては「サチユーロス頌歌」と題する詩を工夫してゐたのであつたが、恰度その日に一スタンザを六行とする二十聯から成る登場歌の部門を完成して、この書の余白に記入した。
— 牧野信一 『真夏の夜の夢』 青空文庫
「悲劇」の起因に関する「悲劇考」は嘗ての「喜劇考」と同様幾幅かの風景の描写に依つて現はしたいのが望みであるが、あの頌歌の合間で、私が息を衝く間に自らが取り交す諸種の対話を自ら注意することだけでも足りるのである。
— 牧野信一 『真夏の夜の夢』 青空文庫
そうすると岸打つ波の音も、浜に寄った貝の色も、黙している磯の岩の顔も、死んだような藻塩木(藻塩を炊く木)の香も、みな尽く歓喜の美酒に酔い吉慶の頌歌を唱えて、愉々快々の空気に嘯くような相を現わすのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
僧正の好意と共に受けおさめるがいい」 クララが知らない中に祭事は進んで、最後の儀式即ち参詣の処女に僧正手ずから月桂樹を渡して、救世主の入城を頌歌する場合になっていたのだ。
— 有島武郎 『クララの出家』 青空文庫
やがて百人の処女の喉から華々しい頌歌が起った。
— 有島武郎 『クララの出家』 青空文庫
作例 · 標準
平和への祈りを込めた頌歌が、大聖堂のパイプオルガンの音色と共に響いた。
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建国記念日の式典で、国民全員が起立して新しい頌歌を合唱した。
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その詩集には、神の栄光を称えるための荘厳な頌歌が数多く収められている。
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