澄まし
すまし
名詞頻度ランク #36102 · 青空 14 例
標準
primness
文例 · 用例
鼻眼鏡でぬうっと澄ましていて、そうして何でも実によく知っているルーベンスの傍に、無邪気で気軽く明るいプランクがいて、よくわれわれでも知っているような実験的の事実を知らないで質問する、若い連中が得意になってそれを説明するのを感心して謹聴していた。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
大倉の別荘の石垣に、白赤の萩溢るゝがごときに、二輌の馬車門を出でて南へ馳せ去りたる、あれは喜八郎の一家か、車上の男女いたく澄まし顔なるが先ず癪に触りける。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
」とお婆さんは事も無げに言つて、澄ましてゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」と何の事やら、わけのわからんやうな事を悟り澄ましたみたいな口調で言ひ、兩腕をうしろに組み、ひとり家を出て、あちらこちら海岸を逍遙し、苅薦の亂れ出づ見ゆ海人の釣船 などと、れいの風流めいた詩句の斷片を口ずさみ、「人は、なぜお互ひ批評し合はなければ、生きて行けないのだらう。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」龜は、きまりきつてゐるといふやうな顏つきで、澄まして答へる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
ジゴマ帽から、目と口と丈け出した五人の怪物見たいな坑夫たちは、ベルが急調になって来て、一度中絶するのを、耳を澄まし、肩を張って待った。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
」 と訊かれて三次澄ました顔で、T「向う横丁のお稲荷様へ朝詣り……」 「えッ!
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
モナコの王国、円い月のかかった二つの塔の前で、黒と紅と金に装い凝らしたモンテ・カルロの巡査が、ユーロップの草花の前で澄まして直立していました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はいつも澄まし顔で、何を考えているのか読み取るのが難しい。
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周囲が騒がしくても、一人で澄ましこんで本を読んでいる。
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「澄ましちゃって、本当は嬉しいんでしょ」と友人に冷やかされた。
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標準
clear soup
作例 · 標準
お吸い物の澄ましを一口啜ると、出汁の香りが口いっぱいに広がる。
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お正月には、お餅と三つ葉を入れたシンプルな澄ましの雑煮を作る。
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透き通るような美しい澄ましを作るには、丁寧にアクを取り除くことが重要だ。
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標準
water for rinsing sake cups (at a banquet, etc.)
作例 · 標準
宴の席で、次から次へと注がれる酒を断りきれず、澄ましの水を求めた。
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「澄ましを用意しましょうか」という仲居さんの気遣いに、酒席の作法を教えられた。
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盃を洗うための澄ましが置かれたその座敷は、凛とした空気に包まれていた。
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