吸い物
すいもの
名詞頻度ランク #39686 · 青空 19 例
標準
clear broth soup, with ingredients and garnish floating in and on it
文例 · 用例
そうして、いつかどこかでごちそうになったときに出された吸い物の椎茸をかみ切った拍子にその前歯の一本が椎茸の茎の抵抗に負けてまん中からぽっきり折れてしまった。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
そうして梨を作り、墨絵をかきなぐり、めりやすを着用し、午の貝をぶうぶうと鳴らし、茣蓙に寝ね、芙蓉の散るを賞し、そうして水前寺の吸い物をすするのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
そうして、金はいくらでも出すから思い切って一つ珍しい料理をしてみてくれ、まず吸い物から吟味してかかりたいが、それはほととぎすの舌の澄汁とするかなどと命じたならば、さっそくおおぜいの人がほととぎすを捕りに山にはいるというような事になって、それだけたとえば米を作るなら、米を作る人の数が減ることになる。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
茶と塩鮭の塩味とで煮た昆布を吸い物とし、それから、胡瓜を切って水に浮して、塩を添えて夕食を出された。
— 江見水蔭 『壁の眼の怪』 青空文庫
人々はさかんにお膳をあらした、チビ公はだまってお膳を見るとたいの焼きざかなにきんとん、かまぼこ、まぐろの刺身は赤く輝き、吸い物は暖かに湯気をたてている。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
小石を水に入れて吸い物として勤めると、其啜る音がすると言うではありませんかと問いますと、其は噂だけで、そんな事はありません。
— 折口信夫 『鬼を追い払う夜』 青空文庫
その魚の頭はどうしてそこに転がっているかというと、ある一人の巡査なら巡査の人として、息子が学校から帰ってきたので、ひとつ一杯やろうじゃあないかというので、酒を飲んでみんなで喜んで吸い物の魚の目だまを箸でつついたわけであります。
— 倉田百三 『生活と一枚の宗教』 青空文庫
吸い物に使う大きな匙と、きれいに磨いた幾本かのナイフも添えてある。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
食卓には、湯気の立つ上品な吸い物が並んだ。
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