冕
べん
名詞
標準
benkan (type of square ceremonial crown)
文例 · 用例
明の制、親王は金冊金宝を授けられ、歳禄は万石、府には官属を置き、護衛の甲士、少き者は三千人、多き者は一万九千人に至り、冕服車旗邸第は、天子に下ること一等、公侯大臣も伏して而して拝謁す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
由来 海に浮ばんの志、是れ 軒冕の姿にあらず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
志を得るとは軒冕の謂ではない。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
之を要するに、水戸学は、会沢伯民、藤田東湖に至つて大成し、しかも、これに配するに烈公斉昭といふ当時の諸侯中の冠冕を得て、一藩をあげて、鬱然たる反幕府の一大中心となつてゐたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
殿上の高い処に一人の王者が冕を被り袍を著て案に拠って坐っていた。
— 田中貢太郎 『令狐生冥夢録』 青空文庫
それ『大清一統志』巻二六四を御覧、『方輿勝覧』を引いて、四川の大輪山、〈群峰|環り列なる、異人奇鬼のごとし、あるいは車に乗り蓋を張る、あるいは衣冕峩冠す、あるいは帯甲のごとく、あるいは躍馬のごとく、勢い奔輪のごとき故に名づく〉。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
向へば花の羽衣の袖のかをりを鼻に嗅ぎ、叩けば玉の白金の冠冕を彈く響あり。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
二の新代の朝ぼらけ、國の兄姫の長すがた、富士こそ問へれ、しろがねの被衣も搖に、『やよ筑波、八十伴の緒は玉ぶちの冕冠も高に、天の宮御垣は守るに、いかなれば、異よそほひの東人と、汝やはひとり、玉敷の御蔭の庭も見ず久に、下なる國の暗谷につくばひ居るや。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
作例 · 標準
皇帝が即位の礼で頭に頂く冕は、数々の宝石で煌びやかに装飾されている。
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博物館に展示されている古代の冕を見ると、当時の権力の大きさがうかがえる。
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儀式のために新調された冕の玉飾りが、歩くたびに微かな音を立てた。
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