根の国
ねのくに
名詞
標準
underworld
文例 · 用例
こうしてシナ朝鮮の大陸を根の国として、遊ぶ魚の水の上に浮ける如きわが日本の国土は成生したのであるが、それと共にこうした伝説の下に成生した国土には、一番島と背中合せの運命を担っているという不安さを感ぜずにはいられない。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
これぞ一昨日箱根の国境から見え出した謎の男。
— 江見水蔭 『丹那山の怪』 青空文庫
「根の国に赴きたまわんとして素盞嗚尊、まず天照大神に、お別れ告げんと高天原に参る。
— 国枝史郎 『弓道中祖伝』 青空文庫
水葬した人々のゐる国土を海のあなたに考へ、その国に対する恐れが、常夜・根の国を形づくる様になつた。
— 折口信夫 『「とこよ」と「まれびと」と』 青空文庫
常世に対して「根の国底の国」を考へ、其を地下那落にあるものと見る事になつたのは、葬法の変化からも来てゐるが、主としては常世と区別する為であり、又常世を浄化して天上に移す様になつてからの事である。
— 折口信夫 『「とこよ」と「まれびと」と』 青空文庫
すさのをの命は亡母(即、妣)いざなみの命の居られる根の国に憧れて、妣が国に行きたいと泣いたとある。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
六 根の国・底の国祓禊の基礎となる観念は、やはり唯海原に放つだけではなく、此土の穢れを受けとる海のあなたの国を考へて居たものと思はれる。
— 常世の国 『古代生活の研究』 青空文庫
「かくかゝ呑みてば、気吹戸にいますいぶきどぬしと言ふ神、根の国・底の国にいぶき放ちてむ。
— 常世の国 『古代生活の研究』 青空文庫
作例 · 標準
スサノオノミコトは根の国へ追放されたと伝えられている。
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根の国は、常世の国とは対照的な世界観を持つ。
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昔話には、現世と根の国を行き来する話が多い。
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ウィキペディア
根の国(ねのくに)は、日本神話に登場する異界である。『古事記』では「根之堅洲國」(ねのかたすくに)・「妣國」(ははのくに)、『日本書紀』では根国(ねのくに)・「底根國」(そこつねのくに)、祝詞では根の国底の国・根國底國(ねのくにそこのくに)・底根の国(そこねのくに)と書かれる。
出典: 根の国 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0