荒涼
こうりょう
形容詞-たる副詞-と
標準
desolate
文例 · 用例
そのうちに、私は荒涼たる疑念にとらわれはじめたのである。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
翌日は東寺に先祖の一海和尚の墓に参って、室戸岬の荒涼で雄大な風景を眺めたり、昔この港の人柱になって切腹した義人の碑を読んだりしたが、残念ながら鯨は滞在中遂に一匹もとれなくて、ただ珍しい恰好をして五色に彩色された鯨漁船を手帳にスケッチしたりしただけであった。
— 寺田寅彦 『初旅』 青空文庫
私はその邊に行つてみた事が無いけれども、人の話に依ると、何だかひどく荒涼たる海濱らしい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
屋根はもちろん、柱一本も無く、見渡す限り廢墟と言つていいくらゐの荒涼たる大廣場である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
この氷の解放に伴って、いくばくの犠牲を、要求されているかは、河原の荒涼粛殺を見たまえ。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
それが暗い吹雪の夜は、況して荒涼たる景色であった。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
進むに従つて両岸の景色が何となく荒涼に峻険になつて来るのが感ぜられた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
中の湯あたりから谷が迫つて景色が峻しく荒涼な鬼気を帯びて来る。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
作例 · 標準
砂漠の広がる荒涼とした風景は、旅人の心を打ちつける。
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故郷の町は、かつての活気を失い、荒涼たる姿を見せていた。
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戦争によって、その土地は荒涼とした荒野と化した。
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