藺
い異読 イ
名詞頻度ランク #31 · 青空 126 例
標準
soft rush (Juncus effusus var. decipiens)
文例 · 用例
時もよし、ござんなれと待つほどもなく、先づお土産の大甲藺製の卷煙草入を頂戴し、臺灣の話もそこそこにして早速一番、ところがこれが意外の大亂戰となつてしまつた。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
〔夜をま青き藺むしろに〕夜をま青き藺むしろに、 ひとびとの影さゆらげば、遠き山ばた谷のはた、 たばこのうねの想ひあり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
くろんぼのからだには、青い藺の腰蓑がひとつ、つけられてゐた。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
くろんぼのからだには、青い藺の腰蓑がひとつ、つけられていた。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
また後に自分の「田の青やぎていさぎよき」の心像が膠着してそれが六句目の自句「しょろしょろ水に藺のそよぐらん」に頭をもたげている。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
土間から細縁を上ると其処は六畳敷ばかりの板の間へ薄い藺呉座が延いてあって、女中や下男の、古い飴色の箱膳が並んで居る。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
七つ八つの金魚は静まり返って、藻や太藺が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
道傍に立つ柳、石の道陸神、湯槽から出て川に流るる湯の匂ひ、冬の穩かなる日の微かなる風、また野邊の揚雲雀、藺の田に淀む脂などは正に蕪村の詩趣である。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
作例 · 標準
畳表の原料となる藺は、夏になると青々とした姿を見せる。
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農家の人々は、丁寧に育てた藺を乾燥させ、出荷の準備を進める。
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藺草で編まれた円座は、涼やかで昔ながらの趣がある。
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「この新畳、藺の香りがいいね」と、引越したばかりの友人が言った。
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