精魂
せいこん
名詞
標準
soul
文例 · 用例
伯父への御恩返しも、こんな私の我儘のために、かえってマイナスになったようでしたが、もはや、私には精魂こめて働く気などは少しもなく、その翌る日には、ひどく朝寝坊をして、そうしてぼんやり私の受持の窓口に坐り、あくびばかりして、たいていの仕事は、隣りの女の局員にまかせきりにしていました。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
私はあの鼓の魔力にかかって精魂を腐らした結果御覧の通りの無力の人間に成り果てました。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
書かれた字は私の精魂を反映してゐて、慰めになつた。
— 岡本かの子 『私の書に就ての追憶』 青空文庫
厳冬永く留り、春気至らず、躯殻生くるも精魂は死するが如きは、生くると雖も人の生くべき道は失われたるなり。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
もう精魂も尽きている。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
一体、わが国の婦人は、外国婦人などと違い、子供を持つと、その精魂をその方にばかり傾けて、亭主というものに対しては、ただ義理的に操ばかりを守っていたらいいという考えのものが多い。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
同時にその間に於て翁が如何に酬いられぬ努力を竭し、人知れぬ精魂を空費して来たか。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
その永い間翁が筆者に傾注してくれた精魂がドレ位であったろうか。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
作例 · 標準
職人が精魂を込めて磨き上げた包丁は、鏡のような輝きを放ち、恐ろしいほどの切れ味だ。
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この仏像には、作者の精魂が宿っているかのような不思議な迫力が感じられる。
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彼女は一編の詩に自分の精魂を全て注ぎ込み、魂を揺さぶるような言葉を紡ぎ出した。
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