精根
せいこん
名詞
標準
energy
文例 · 用例
そこで彼は失敗やら成功やら、二十年の間に東京を中心としておもに東北地方を舞台に色んな事をやって見たが、ついに失敗に終わったと言うよりもむしろ、もはや精根の泉を涸らしてしまった。
— 国木田独歩 『河霧』 青空文庫
実にそうである、豊吉の精根は枯れていたのである。
— 国木田独歩 『河霧』 青空文庫
砂浜から、ひょっこりひょっこりと出る芋づるの奴より、この……山の松露が、それこそ真に香しい露の凝ったので、いわば松の樹の精根でがしてな。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
紅茶を啜って少し元気を取戻した葛岡は、頬にかゝった蜘蛛の糸でも取除けるように「あー、むーう」と唸って、鬚だらけの顔を二三度、皺め伸ししたのち、「どうしたって、こうしたって、すっかり精根を使い果してしまった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
最近、それはこの八ヶ月の間、私がただ一冊の歌集「雀の卵」の為めにどれ丈精根を尽したか、それは私の妻がよく知つてゐる。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
」 初めはその諧謔、淫靡、精根、類の無い饒舌の珍らしさに、後から後からと黒山のように群って、盛んに拍手し喝采もしていた聴衆も、あまりの目まぐるしさに、それに長い時間をたった一人で遮二無二押しとおすその単調さに、ぼつぼつと、ああああと欠伸し出して来た。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
ゲーテ、シルレル、フユヒテ、モムゼン、ワグネル、ビスマルク等を独逸民族の根と葉なりとせば、キヨルネルは疑ひもなく彼等の精根に咲き出でたる、不滅の花に候。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
彼と同じような心願を持って白竜山へ来た行者の中には、麓を彷うているうちに精根が尽きて倒れる者もあった。
— 田中貢太郎 『仙術修業』 青空文庫
作例 · 標準
彼は精根を尽くして新作小説を書き上げ、そのまま机に突っ伏して眠ってしまった。
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毎日の過酷なトレーニングで、若かった彼の精根もすっかり磨り減ってしまったようだ。
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精根を込めた演説は、聴衆の一人一人の心に深く、強く響き渡った。
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