代赭色
たいしゃいろ
名詞名詞-の形容詞
標準
yellowish-brown
文例 · 用例
代赭色を帯びた円い山の背を、白いただ一筋の道が頂上へ向って延びている。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
代赭色の小鉢に盛り上がった水苔から、青竹箆のような厚い幅のある葉が数葉、対称的に左右に広がって、そのまん中に一輪の花がややうなだれて立っている。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
一月の後になつて、それは勞働者の脛のやうに代赭色のつやつやした皮で張られて來た、足は白い消しゴムのやうに軟く五本の指が動くのであつた。
— 素木しづ子 『三十三の死』 青空文庫
径二寸もあろうかと思われる、小さい急須の代赭色の膚に Pemphigus という水泡のような、大小種々の疣が出来ている。
— 森鴎外 『カズイスチカ』 青空文庫
冬のことで、篠笹原はうすい緑の柔かなふくらみを持つて廣がつて居り、枯茅の野は鮮かな代赭色に染つてゐます。
— 伊豆西海岸の湯 『樹木とその葉』 青空文庫
湯から出てそこ等を窺いてみると座敷から廊下からすべてこの代赭色の鮮かな木の実で充満しているのであった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
黒金の船の舳先よ、岬代赭色に、獅子の蹈留れる如く、足を延べたるこゝ、入海のひたおもて、うちひさす都のまちは、煩悶の壁に悩めど、鏡なす白川は蜘手に流れ、風のみひとり、たまさぐる、洞穴口の花の錦や。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
寂寞大海の禮拜して、天津日に捧ぐる香は、淨まはる潮のにほひ、轟く波凝、動がぬ岩根、靡く藻よ、黒金の船の舳先よ、岬代赭色に、獅子の蹈留れる如く、足を延べたるこゝ、入海のひたおもて、うちひさす都のまちは、煩悶の壁に惱めど、鏡なす白川は蜘手に流れ、風のみひとり、たまさぐる、洞穴口の花の錦や。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
作例 · 標準
雨上がりの大地は、代赭色に染まっていた。
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この絵の具は、天然の代赭石から作られているため、温かみのある色合いだ。
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彼女は、落ち着いた代赭色のコートを選んだ。
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