狼火
ろうか
名詞
標準
signal fire
文例 · 用例
人夫よ はやく夏草を刈りつくせ狼火をあげよ 烟を空にたなびかせよ空想の陣幕を野邊にはつてまぼろしの宴樂をほしいままにせよ。
— 萩原朔太郎 『敵』 青空文庫
それは明白なる時流への叛逆であり、併せて詩の新興を絶叫する最初の狼火であつたのだ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
朝からポンポン狼火の音、ハテ、演習かな、運動会かな。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
朝から狼火が鳴る、道後の温泉祭だ。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
今度の狼火は九月三日で、その間に二十五年の歳月があった。
— 宮本百合子 『これから結婚する人の心持』 青空文庫
日本の人民のための文学の狼火として存在したプロレタリア文学運動の歴史と、文学についてのその基本的認識が、よしやどんなに大まかなものであり、不幸な傷をうけているにしろ、絶対的に存在価値をもっている所以である。
— 宮本百合子 『政治と作家の現実』 青空文庫
」「これだけ降っちゃデモれないからな」 彼等は、上野の山で解散したデモのくずれが、各所で狼火のような分散デモを行うことを、かくも戦々兢々と恐怖していたのである。
— 宮本百合子 『刻々』 青空文庫
「下るにつれて熊笹どももひどく肥えふとって、これでは見通しも奪われるかと思われる、高いところに目印しが欲しい、一足先に沢に出られて、そちらで火を燃して、狼火がわりに煙をあげることにして下さらぬか」 日なたの傾斜面は直角に陽を受けるかと思われた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
作例 · 標準
敵の接近を知らせるため、見張りの兵士が山頂で狼火を上げた。
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遠くの山の狼火を見て、国境に緊張が走ったことを知った。
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その狼火は、救援を求める最後の望みだった。
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