金工
きんこう
名詞
標準
metalwork
文例 · 用例
もとリヴァプールの船工であっただけに、木工、金工に通じていたのみならず、暇さえあれば感応コイルを巻いたり、顕微鏡のプレパラートを作ったりするような男であった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
それから一年ほどは助手なしであったが、子息すなわち現在のレーリー卿が休暇で帰っているときは父を助けてガラス吹きや金工をやっていた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
この会が段々と育って行くにつけて次第に会員も多くなり、絵画、彫刻はもとより、蒔絵、金工等の諸家をも勧誘して入会させることにし回を重ねるごとに発展して行ったのであった。
— 竜池会の起ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
そうして彫工会の方でも、金工部は金工会など独立して会を成立しますし、また協会の方でも蒔絵の方では漆工会などが独立して、種々雑多な会が現われて来ました。
— 発会当時およびその後のことなど 『幕末維新懐古談』 青空文庫
ホセ・マリヤ・デ・エレディヤは金工の如くアンリ・ドゥ・レニエは織人の如し。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
その中に厚硝子張、樫材の固定薬品棚、書類、ビーカー、レトルト、精巧な金工器具、銅板、鉛板、亜鉛板、各種の針金、酸水素|瓦斯筒、電気|鎔接機、天秤、バロメータなんぞが歯医者か理髪店の片隅みたいにゴチャゴチャと重なり合っている……というのがこのアラスカ丸の船長室なんだ。
— 夢野久作 『難船小僧』 青空文庫
それから、自分の直接責任である維持会員からの入金工合と、雑誌刊行の状況について、詳しく説明した。
— 宮本百合子 『築地河岸』 青空文庫
もつと多くの事をこの身に知つて、いつかは静かな愛にほほゑみながら――大正一四・六金工場の泥を凍らせてはいけない。
— 高村光太郎 『智恵子抄』 青空文庫