浅瀬
あさせ
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #32763 · 青空 354 例
標準
shoal
文例 · 用例
壁をみるとユトリロの風景の複製と、誰のだか知れない裸かの女三人が浅瀬でボートに乗移らうとしてゐる絵とが掛かつてゐる。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
そうして一行は東俣谷の、オリットの小舎に着いた、私が恐い、怖ろしい念いをしながらも、もう一遍後髪を引かれて見たいとおもった小舎の前の深潭は、浅瀬に変って、水の色も、いやに白っちゃけてしまった。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
みんな怒って、何か云おうとしているうちに、その人は、びちゃびちゃ岸をあるいて行って、それから淵のすぐ上流の浅瀬をこっちへわたろうとした。
— 宮沢賢治 『さいかち淵』 青空文庫
さっき川を越えて見に行った人たちも、浅瀬に立って将校の訓示を聞いていましたが、それもどうも面白くて聞いているようにも見え、またつまらなそうにも見えるのでした。
— 宮沢賢治 『イギリス海岸』 青空文庫
この海峡は幅がわずか十五町くらいで、しかもその内に浅瀬の部分があるので深いところは幅五町くらいなものです。
— 寺田寅彦 『瀬戸内海の潮と潮流』 青空文庫
『おわあ、こんばんは』『おわあ、こんばんは』『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』『おわああ、ここの家の主人は病気です』貝つめたきもの生れ、その歯はみづにながれ、その手はみづにながれ、潮さし行方もしらにながるるものを、浅瀬をふみてわが呼ばへば、貝は遠音にこたふ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
小初は掘り下げた櫓台下の竪穴から浅瀬の泥底へ水を掻き上げて行くと、岸の堀垣の毀れから崩れ落ちた土が不規則なスロープになって水底へ影をひくのが朦朧と目に写って来た。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
夏草の茂った中洲の彼方で、浅瀬は輝きながらサラサラ鳴っていた。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
作例 · 標準
浅瀬の例文