短躯
たんく
名詞
標準
short stature
文例 · 用例
小石を蹴とばし、砂利で滑りさうになり、つんのめりさうになり、途中に立つ生徒を突き飛ばして、短躯の彼は背中を丸くして蜜柑を追ひかけた。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
短躯肥満、童顔豊頬にして眉間に小豆大の疣を印したミナト屋の大将は快然として鉢巻を取りつつ、魚鱗の散乱した糶台に胡座を掻き直した。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
謙信は、川中島の一騎討などから考えるとどんな偉丈夫かと思われるが、「輝虎、体短小にして左脛に気腫あり、攣筋なり」と云うから、小男で少しびっこと云うわけであるから、その烈々たる気魄が、短躯に溢れて、人を威圧した有様が想像される。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
大森君は比較的短躯なので袴を鳩尾の下で締めて居る。
— 長塚節 『教師』 青空文庫
『有段者』では柔道家の立姿である短躯前方を見つめてゐる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
やや孱弱なる短躯の男なり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
この僧の風采は、短躯矮小みるかげもないものであり、身には襤褸をまとい腰には縄の帯をしめ、醜穢をきわめていたものの、手に十字架を握り驢馬にまたがり、一度口をひらくや熱弁奔流の如くにほとばしり聞く者をして涙を流させ切歯扼腕させた。
— 国枝史郎 『ローマ法王と外交』 青空文庫
西洋人にしては短躯で童顔鶴髪、しかし肉つき豊かで、温乎として親しむべき好紳士であると思われた。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
作例 · 標準
彼は短躯ながらも、ラグビーの試合では巨漢の選手たちに果敢にタックルを決める。
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短躯であることをハンデと感じさせないほどの、圧倒的なスピードと技術を持っている。
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小柄で短躯なその老紳士は、ひとたび話し始めると会場を支配するような存在感を放った。
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