彫刻師
ちょうこくし
名詞
標準
engraver
文例 · 用例
彫刻師の鑿に、神は木を刻むであらう。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
東京で私が姉妹のようにした、さるお嬢さんの従兄子でね、あの美術、何、彫刻師なの。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
彫刻師はその夜の中に、人知れず、暗ながら、心の光に縁側を忍んで、裏の垣根を越して、庭を出るその後姿を、立花がやがて物語った現の境の幻の道を行くがごとくに感じて、夫人は粛然として見送りながら、遥に美術家の前程を祝した、誰も知らない。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
それに親父が金属の彫刻師だものですから、盃、香炉、最う目貫縁頭などはありませんが、其仕事をさせる積りだつたので、絵を習へと云ふので少しばかりネ、薄、蘭、竹などの手本を描いて貰ひましたが、何、座敷を取散かしたのが、落で。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
抱いても腕に乗つたのに……と肩越に見上げた時、天井の蔭に髪も黒く上から覗込むやうに見えたので、歴然と、自分が彫刻師に成つた幼い時の運命が、形に出て顕はれた……雨も此の朧夜を、細く微な雪のやうに白く野山に降懸つた。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
有り体に云うと前述の錦絵は日本所産の芸術作品の中でもかなりに俗受け専門の低級浅薄なものであるが、それでもその中に含まれている画家と、彫刻師と、印刷者の苦心は、外国一流の芸術家たちを刺戟して、新生面を打開させるだけの偉大深刻な尖鋭さをもっている。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
そしてその代償として、彫刻師には彫刻をしてもらい、画家には絵を描いてもらったのである。
— 佐左木俊郎 『再度生老人』 青空文庫
それは古来スピイスブルクの彫刻師が、時計とキヤベツとの二つしか彫刻しないからである。
— THE DEVIL IN THE BELFRY 『十三時』 青空文庫
作例 · 標準
その彫刻師は、巧みに指輪に刻印をエッチングしました。
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彼は30年以上、時計彫刻師として働いていました。
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彫刻師の細部へのこだわりは並外れていました。
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