棒切れ
ぼうきれ異読 ぼうぎれ
名詞多音語
標準
stick
文例 · 用例
だが、汽車にまで棒切れを持ち込みゃしないぜ、附近の山林に潜んだ形跡がある、か。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
とにかく、見る眼の相違で同じものの長短遠近がいろいろになったり、二本の棒切れのどちらが定規でどちらが杓子だか分らなくなったりするためにこの世の中に喧嘩が絶えない。
— 寺田寅彦 『観点と距離』 青空文庫
手に太い棒切れを持ってあたりをきょろきょろ見回していましたが、フト石垣の上を見上げた時、思わず二人は顔を見合わしました。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
大きい炭取りくらいの大きさの竹かごを棒切れの先に引っかけたのを肩にかついで、跛を引き歩きながら「丸葉柳は、山オコゼは」と、少し舌のもつれるような低音で尻下がりのアクセントで呼びありくのであった。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
ところが、おそく、――一時すぎに――帰ってきて、棒切れを折って投げつけるように不機嫌なことがあるのだ。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
そういう性質からして、工場へ一歩足を踏みこむと、棒切れ一ツにでも眼を見はっていた。
— 黒島傳治 『砂糖泥棒』 青空文庫
蛇にとっては亀は石ころと同様であり、亀にとっては蛇は動く棒切れとえらぶところがないらしい。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
鳥や魚なぞは、棒切れでたたくと、何ほどでも取れました。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
作例 · 標準
子供たちは公園で棒切れを拾い、チャンバラごっこに興じていた。
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犬は投げられた棒切れを嬉しそうに追いかけて、すぐに主人の元へと戻ってきた。
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焚き火の火を棒切れでつつきながら、仲間たちは静かに語り合った。
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