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天下一

てんかいち
名詞
1
標準
unique thing
文例 · 用例
輕口を言はず、駄洒落を飛ばさないから、K君をユーモリストだと誰も思はないけれど、挨拶をさせたり、序文を書かせたりしたら、K君のものは天下一品だ。
太宰治 知らない人 青空文庫
それは、後の自然主義運動に於いて作家としての生長を示した徳田秋声の、この時の作品「通訳官」を見ても、また、小栗風葉の「決死兵」、広津柳浪の「天下一品」、泉鏡花の「外国軍事通信員」等を見ても、その水っぽさと、空想でこしらえあげたあとはかくすべくもない。
黒島傳治 明治の戦争文学 青空文庫
そこで天下の窯器を論ずる者は、唐氏凝菴の定鼎を以て、海内第一、天下一品とすることに定まってしまった。
幸田露伴 骨董 青空文庫
天下一品と誇っていたものが他所にもあったというのだからである。
幸田露伴 骨董 青空文庫
廷珸は大喜びで、天下一品、価値|万金なんどと大法螺を吹立て、かねて好事で鳴っている徐六岳という大紳に売付けにかかった。
幸田露伴 骨董 青空文庫
世阿弥の能楽に関する著書など、いわゆる文章としてはずいぶん奇妙なものであるが、しかしまた実に天下一品の名文だと思うのである。
寺田寅彦 科学と文学 青空文庫
詩文の造詣と才は、全く天下一品だったので、その方の世話にだけあずかる積りで止宿を乞うていたのであるが、もはや自分の目的が変った以上寺を出て仕舞ってもよかった。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
一人の旦那様にちゃんと操をお守りなされば、こりゃ天下一本筋の正しい道をお通りなさる、女の手本でござります。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
作例 · 標準
彼は自ら作った刀を、古今独歩、天下一の傑作であると自負していた。
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江戸の町で天下一の腕を持つと言われた大工が、この門を再建した。
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「わっ、この包丁の切れ味はまさに天下一だよ!職人技だね。」
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