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家居

いえい異読 かきょ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
staying at home
文例 · 用例
一とせ下谷のほとりに仮初の家居して、商人といふ名も恥かしき、唯いさゝかの物とり並べて朝夕のたつきとせし頃、軒端の庇あれたれども、月さすたよりとなるにはあらで、向ひの家の二階のはづれを僅かにもれ出る影したはしく、大路に立て心ぼそく打あふぐに、秋風たかく吹きて空にはいさゝかの雲もなし。
樋口一葉 あきあはせ 青空文庫
平生は行ったこともない敷居の高い家の玄関をでもかまわず正面からおとずれて、それとなく家居のさまを見るという一種の好奇心のようなものがこれらの小さいこじきたちの興味の中心であったように見える。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
もう一つ、自分の学生時代に世話になった銀座のある商店の養子になっていた人から聞いた話によると、その実家というのが牛込の喜久井町で、そのすぐ裏隣りとかに夏目という家があった、幼い時のことだから、その夏目家の人については何の記憶もないがその家居のさまなどは夢のように想い出されるとのことであった。
寺田寅彦 埋もれた漱石伝記資料 青空文庫
浦づたいなる掃いたような白い道は、両側に軒を並べた、家居の中を、あの注連を張った岩に続く……、松の蒔絵の貝の一筋道。
泉鏡花 浮舟 青空文庫
此處寛政三年波あれの時、家流れ人死するもの少からず、此の後高波の變はかり難く、溺死の難なしといふべからず、これによりて西入船町を限り、東吉祥寺前に至るまで、凡そ長さ二百八十間餘の處、家居取沸ひ、空地となし置くものなり。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
夏の日も、この梅雨空で、雨の小留んだ間も、蒸しながら陰が籠つて、家居は沈み、辻は黄昏れた。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
」 出口の柳を振向いて見ると、間もなく、俥は、御神燈を軒に掛けた、格子づくりの家居の並んだ中を、常磐樹の影透いて、颯と紅を流したやうな式臺へ着いた。
泉鏡太郎 飯坂ゆき 青空文庫
之に加うるに文忠は器量沈厚、学を好み経を治め、其の家居するや恂々として儒者の如く、而も甲をみ剣を揮いて進み、創を裹み歯を切って闘うが如き経験は、未だ曾て積まざりしなれば、燕王の笑って評せしもの、実に其真を得たりしなり。
幸田露伴 運命 青空文庫
作例 · 標準
退官後は故郷の山荘に退き、悠々自適の家居を愉しんでいる。
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激しい風雨のために外出を控え、一日中家居して静かに読書に耽った。
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社交を好む夫人に対し、主人はもっぱら家居を愛でる内向的な人柄であった。
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久しぶりの長期休暇、どこへ行くでもなく自宅での家居を心ゆくまで満喫するつもりだ。
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