影法師
かげぼうし
名詞
標準
shadow figure
文例 · 用例
煉瓦塀に春を発見した福助人形の影法師孤児の下駄が置き忘れてありました公園の入口ペンキのはげた立札心よ!
— 中原中也 『(風船玉の衝突)』 青空文庫
斜めに来る光がこの饅頭笠をかぶった車夫の影法師を乾き切った地面の白い上へうつして、それが左右へゆれながら飛んで行くのが訳もなく子供心に面白かったと見える。
— 寺田寅彦 『車』 青空文庫
それは影法師の形がいくらか似ていると思ったからである。
— 寺田寅彦 『車』 青空文庫
あれはね、月の影法師です。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」「いいえ、海の底には、陸の影法師は何も寫りませんが、天體の影法師は、やはり眞上から落ちて來ますから寫るのです。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
月の影法師だけでなく、星辰の影法師も皆、寫ります。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
だから、龍宮では、その影法師をたよりに暦を作り、四季を定めます。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
あの月の影法師は、まんまるより少し缺けてゐますから、けふは十三夜かな?
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れの街灯の下で、自分の影法師がひょろひょろと長く伸びている。
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障子に映る影法師が、部屋の中で何かが動いていることを静かに告げていた。
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幼い頃、父の大きな影法師を追いかけて歩いた記憶が今も鮮明に残っている。
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ウィキペディア曖昧さ回避
影法師、かげぼうし、カゲボウシ
小説
- 影法師 (伊原青々園) — 伊原青々園の小説、同作を原作とした1909年の日本映画。
- 影法師 (遠藤周作) — 遠藤周作の小説。
- 影法師 (百田尚樹) — 百田尚樹の小説。
映画
楽曲
演芸用語
- 演芸界では、師匠にそっくりな芸風であることを「影法師」と形容する。独自の芸風を確立できていないという批判的な表現である。
- 「影法師」と呼ばれた例を以下に挙げる。
- 七代目三笑亭可楽 — 師弟関係はないものの三代目柳家小さんを尊敬して芸風もよく似ており、「小さんの影法師」と呼ばれた。
- 初代神田ろ山 — 若い頃は師匠の三代目神田伯山(次郎長伯山)にそっくりで「伯山の影法師」と呼ばれた。
- 五代目柳家小さん — 柳家栗之助と名乗っていた前座時代は師匠の四代目柳家小さんにそっくりな芸風で、「小さんの影法師のようだ」と評された。二つ目昇進時、物真似のままでは大成できないので自分と同じ噺は今後演じるなと四代目小さんに注意され、他の噺家のところへ出稽古に行くようになった。
- 春風亭一柳(三遊亭好生) — 師匠の六代目三遊亭圓生を崇拝するあまり芸風から歩き方まで真似て「圓生の影法師」と呼ばれたが、圓生には嫌われて冷遇された。
グループ
- かげぼうし — 日本のロックバンド。
楽曲
- かわしまりのの楽曲。PCゲーム『なつ☆なつ』主題歌。 ⇒ かわしまりの#ゲームボーカル
- カゲボウシ — ポルノグラフィティの楽曲。ドラマ10『つるかめ助産院〜南の島から〜』主題歌。
出典: 影法師 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0