歓楽
かんらく
名詞
標準
pleasure
文例 · 用例
そこにはクリスマスがあり、夜会があり、観劇があり、打ち続く歓楽のプログラムがある。
— 萩原朔太郎 『冬の情緒』 青空文庫
華麗と歓楽とを夢みるように、この雪白く、氷堅き北方の閉鎖から解かれて、南方の奢侈を、立ち姿や、寝像にまで現して、昼となく、夜となく、おそらく、千年も万年も、不断の進みをつづけているのだ。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
丈夫な時には、希望も、歓楽も、恋もあったが、病気になってみれば何にもない。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
永井荷風が『歓楽』のうちで「得ようとして、得た後の女ほど情無いものはない」といっているのは、異性の双方において活躍していた媚態の自己消滅によって齎らされた「倦怠、絶望、嫌悪」の情を意味しているに相違ない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
それ故に、二元的関係を持続せしむること、すなわち可能性を可能性として擁護することは、媚態の本領であり、したがって「歓楽」の要諦である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
荷風は『歓楽』の中で、「其の土地では一口に姐さんで通るかと思ふ年頃の渋いつくりの女」に出逢って、その女が十年前に自分と死のうと約束した小菊という芸者であったことを述べている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
特に歓楽の激しい地域を指示するように所々に群るネオンサインが光のなかへ更に強い光の輪郭を重ねている。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
さらにこの夜空のところどころにときどき大地の底から発せられるような奇矯な質を帯びた閃光がひらめいて、琴のかえ手のように幽毅に、世の果ての審判のように深刻に、夜景全局を刹那に地獄相に変貌せしめまた刹那にもとの歓楽相に戻す。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
作例 · 標準
若者たちは街の歓楽を求めて夜の巷に繰り出した。
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一日の疲れを癒すため、彼は静かな歓楽に浸った。
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束の間の歓楽に浸る彼女の顔は、とても穏やかだった。
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