廃船
はいせん
名詞
標準
scrapped vessel
文例 · 用例
二、廃船は意外わが贈物、浮ぶ『西太后の船。
— 太宰治 『俗天使』 青空文庫
彼方はるかに白浪の咆ゆる所、檣折れ舷砕けたる廃船の二つ三つ漂へるはバルチツクの海ぞ、そこの岸辺に近く、嘗て実弾の祝砲を見舞はれたる弾痕の壁の下、薄暗き深宮に潜々乎として其妻と共に落涙又落涙、悲しげなる声をあげて祈り、祈りては又泣く一箇|蒼顔痩躯の人を見ずや。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
おそば去らずの寵臣で、火術にかけては扶桑第一、丸目一貫目の筒をかかえ、品川の海、五町の沖合い、廃船を轟然と打ち沈めたという。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
A説――ワラタ号は機関に重大な故障を生じて、廃船状態の儘、まだ何処かの洋上を漂っているに相違ない。
— 牧逸馬 『沈黙の水平線』 青空文庫
次の例は10月2日にウリッジ(ロンドン南東部)に置かれていた廃船ユスティティアの上で起きた。
— ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA (1854) 『コレラの伝染様式について』 青空文庫
私はダブ氏から廃船ユスティティアはウリッジの兵器庫から泉の水を得ていると説明されたが、その他にテムズ川からも水を汲んでいたのは無いことでない。
— ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA (1854) 『コレラの伝染様式について』 青空文庫
他の廃船でも同じであったし、船でいつでも一般に行われている習慣だからである。
— ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA (1854) 『コレラの伝染様式について』 青空文庫
それよりも水路を釣り廻っているうちに、私は十七号の廃船と、幸山船長にめぐり会ったのである。
— 山本周五郎 『青べか物語』 青空文庫
作例 · 標準
かつて豪華客船として活躍したその船も、今は港の片隅で廃船となるのを待つばかりだ。
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老朽化した漁船を廃船にするには、環境規制に基づいた適切な解体作業が必要になる。
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廃船となった船体を再利用して、海上に浮かぶレストランを作る計画が浮上している。
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