映る
うつる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞頻度ランク #9515 · 青空 4606 例
標準
to be reflected
文例 · 用例
) 要するに芸術の泉とは徒然草に、心の鏡が澄んでゐれば全ての物が正しく映る云々の裡にあるのであつて、東洋人は自然に対しては非常に心澄ませたが、人に対しては未だ澄むことなく、卑下しすぎたり頑なだつたりしてゐる。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
――ポイと机の端の鏡に顔が映ると漸く我に帰つた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
幼年時代には、壁に映る時計や箒の影を見てさえ引きつけるほどに恐ろしかった。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
主婦や娘は台所で立働いているのを裏口の方から見かける事があるが、一体に何処となく陰気なこの家内のさまは、日を経るに従うて自分の眼に映る。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
背戸の田圃のぬかるみに映る星、籾磨歌が聞える。
— 寺田寅彦 『星』 青空文庫
暫らく停まつて呼吸を入れてゐた船は、こつちを目がけて、走つて来る、難所中の難所といふ、やぐらの瀑へかゝつて来たときは、波から三尺ばかり船体が乗り出したと思ふと、水煙が噴水の柱のやうに立つて、船頭の黒い立像が、水沫の中から二体浮び出た、火影に映る消防夫の姿のやうに。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
鏡が幾枚かあるがそれらに映る万象はみんなゆがみ捻れた形を見せる。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
「あの、桃の肉が溶けているイタリーのヴェルモットはありませんかしら」 と誂えて置いて、トオクを冠った女客がホールの鏡壁の七面へ映る七人の自分に対して好き嫌いをつけている。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
作例 · 標準
例句