澄んだ水
すんだみず
表現名詞
標準
limpid water
文例 · 用例
松本市で汽車を下りたが、青々とした山で、方々を囲まれていて、雲がむくむくと、その上におい冠ぶさっている、山の頂は濃厚な水蒸気の群れから、二、三尺も離れて、その間に冴えた空が、澄んだ水でも湛えたように、冷たい藍色をしている、そこから秋の風が、すいすいと吹き落して来そうである。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
恐ろしく冷たく澄んだ水。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
裏の小川には美しい藻が澄んだ水底にうねりを打って揺れている。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
人魚のひいさまは、船のへりに腰をかけて、澄んだ水のなかを、じっとながめていました。
— DEN LILLE HAVFRUE 『人魚のひいさま』 青空文庫
長安で北支那の土埃を被つて、濁つた水を飮んでゐた男が台州に來て中央支那の肥えた土を踏み、澄んだ水を飮むことになつたので、上機嫌である。
— 森鴎外 『寒山拾得』 青空文庫
澄んだ水の表面の外に、自然には決してない滑らかに光った板の間の上を、彼れは気味の悪い冷たさを感じながら、奥に案内されて行った。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
門口にはちょろちょろと澄んだ水が流れて、ダリヤ、おいらん草、松葉菊などの紅い草花が水のほとりに植えられてあった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
俺はかう思つた――百姓は、かういふ工場で働いてゐるもの等より、もつと低い、馬鹿らしい、慘めな生活をしてゐても、あの野ツ原で働くのが、どんなに過勞だと云つたつて、空氣がいゝ、まるで澄んだ水のやうに綺麗な空氣だ。
— 小林多喜二 『防雪林』 青空文庫
作例 · 標準
山道を歩き疲れた体に、川の澄んだ水が冷たくて心地よかった。
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湖の底まで見通せるほど澄んだ水に、色鮮やかな魚たちが泳いでいる。
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澄んだ水を湛えた湧き水は、古くから村人たちの生活を支えてきた。
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