十六夜
いざよい
名詞
標準
sixteen-day-old moon
文例 · 用例
漁舟江心に向かいてこぎ出せば欸乃風に漂うて白砂の上に黒き鳥の群れ居るなどは『十六夜日記』そのままなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
旧暦|十六夜の月が赤く森から出る。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
「たまたま逢ふに切れよとは、仏姿にあり乍ら、お前は鬼か清心様」という歎きは十六夜ひとりの歎きではないであろう。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
また例えば、清元の「十六夜清心」のうちの「梅見帰りの船の唄、忍ぶなら忍ぶなら、闇の夜は置かしやんせ」のところも同様の形をもっている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
今夜は二十六日ぢゃ、来月二十六日はみなの衆も存知の通り、二十六夜待ちぢゃ。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
来月二十六夜ならば、このお光に疾翔大力さまを拝み申すぢゃなれど、今宵とて又拝み申さぬことでない、みなの衆、ようくまごゝろを以て仰ぎ奉るぢゃ。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
」 二十六夜の金いろの鎌の形のお月さまが、しづかにお登りになりました。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
たゞその澄み切った桔梗いろの空にさっきの黄金いろの二十六夜のお月さまが、しづかにかかってゐるばかりでした。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
作例 · 標準
十五夜の明かりが過ぎ去り、空には十六夜の月が静かに昇る。
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縁側に腰掛け、秋風に吹かれながら十六夜の月を眺める。
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文学作品には、十六夜の月を題材にした詩歌が数多く残されている。
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「ああ、今日は十六夜か。月の出が少し遅いな。」と、祖父が呟いた。
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