金欲
きんよく
名詞
標準
lust for money
文例 · 用例
後から襟首をぐつと捉へて、生命欲しいか金欲しいかと言つたら何うします?
— 石川啄木 『道』 青空文庫
そうでなかったら、お金欲しさに血迷った奴である。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
金欲しいのであろうと思います』『あゝ、何故私に申しません。
— 小泉節子 『思い出の記』 青空文庫
お金という誘惑があるものだからお金欲しさに炭や繭を売る。
— ――獄中手記―― 『何が私をこうさせたか』 青空文庫
金のある凡人が「生活のためには書かない」と納って怠惰になり、金のない凡人が、いそがしさと、収入とにくらまされて、仕事のための努力と、金欲しさとの努力を混同する。
— 一九二二年(大正十一年) 『日記』 青空文庫
わたし、早くお金欲しいですから……。
— 岸田國士 『牛山ホテル(五場)』 青空文庫
「解剖のためとか、科学上の目的とか、いうならまだしもだが、金のため、身代金欲しさにやったというんだから……」「さよう。
— 服部之総 『撥陵遠征隊』 青空文庫
こんな割前をだしてもとは、金欲しやの一念きわまれり。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫