異趣
いしゅ
名詞
標準
extraordinary appearance
文例 · 用例
庭も茶室もまだこの異趣の材料を使いこなせないところがあって、鄙俗の調子を帯びていた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
自己の趣味は――趣味のない人は全然ありませんが――同趣味のものと、接触するために、涵養を受けるので、また異趣味のものに逢着するために啓発されるので、また高い趣味に引きつけられるがために、向上化するのであります。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
故に今般、御誓文を以て目的とし、政体職制、被相改候は、徒に変更を好むにあらず、従来未定の制度規律相立候訳にて、更に前後異趣に無之侯間、内外百官、此旨を奉体し、確定守持、根拠する所あつて、疑念するなく、各其職掌を尽し、万民保全の道、開成永続せんを要するなり。
— 誰が日本民族の主人であるか 『天皇』 青空文庫
「この人は冬になると、いつも黄色いしゅすの外套を着ていましたが、それはきまって新しいものでした。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
もしかしたらあの人が、黄色いしゅすの外套を着て、棺の上にすわっていはしないかと、心配しているようでした。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
「雨降りあとじゃ、川へいて、雑魚なと、取って来なはれ、あんじょ、おいしゅう煮て、食べまひょ」継ものをしていた母親がいった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
君ひとりの、ごていしゅだ。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
「そんなにおいしゅうございますの」「旨いですよ」「わたしも、お酒がいただけるなら、いいと思うことがあるのですよ」「酒は飲まないのですか」「一滴もいただけないですよ」「そうですか、ねえ、旨いのですが、ねえ」 年増の佳い姿がはっきり道夫の眼に見えた。
— 田中貢太郎 『馬の顔』 青空文庫
作例 · 標準
立ち並ぶ高層ビルの合間で、その蔦に覆われた古びた洋館は一際強い異趣を放っている。
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夕闇に包まれた古い港町は、祭りの提灯が灯ると、昼間とは打って変わって幻想的な異趣を呈した。
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伝統的な和風建築の中に大胆な幾何学模様の壁面を取り入れたその邸宅は、訪れる者に計り知れない異趣を感じさせる。
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荒涼とした溶岩台地が果てしなく広がるその風景は、まるで別の惑星に降り立ったかのような異趣に満ちている。
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