疎音
そいん
名詞
標準
prolonged silence
文例 · 用例
お前の心から暗黒を放逐し、不自然でもかまわぬ、明るい光を添えて見ろ、と自身を叱り鞭打って、自分の航路を規定したく、舵を釘づけにする気持で、よっぽど僕は革命の党員にしてもらおうかとさえ思ったのですが、しかし、」と言いかけ、急にそわそわし出して、「何時ですか、もう、おそいんじゃありませんか?
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
「美坊、おそいんだもの。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
だから波田君なんざ、僕よりもいつも進給がおそいんだ」西沢は自分たちのことを例に話した。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
だんなの来ようがおそいんで、あっしゃ恨みましたよ」「ことし、いくつになるんだ。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
」「いや、そう言う君こそいんちきでしょう。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
」「あんまりおそいんで、置手紙をしてたとこなんです。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
「きみに逢った時には非常に早いし、きみにあわなかったときにはおそいんだ」「そうですか」「重たいだろうね、きみ」 光一はチビ公の荷を見やっていった。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
」「お友達が待ってるのよ、テニスよ、今日は復讐戦よ、大変よ」「ちょっと待ってくれ」「だって、もうおそいんですもの、ああ暑い、私汗がびっしょりよ」 かの女は風呂敷包みをほうりだしてさっさとでていった。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
作例 · 標準
長い疎音の後、ようやく会議室に重い空気が流れた。
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彼の言葉の後の疎音は、皆に多くのことを考えさせた。
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そのニュースが報じられた瞬間、会場は深い疎音に包まれた。
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