釣鐘
つりがね
名詞
標準
temple bell
文例 · 用例
芒の蓬々たるあれば萩の道に溢れんとする、さては芙蓉の白き紅なる、紫苑、女郎花、藤袴、釣鐘花、虎の尾、鶏頭、鳳仙花、水引の花さま/″\に咲き乱れて、径その間に通じ、道傍に何々塚の立つなどあり。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
武蔵野に見るような黒土を踏んで、うら若いひのきの植林が、一と塊まりに寄り添っている、私たちの足許には釣鐘草、萩、擬宝珠、木楡が咲く。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
そして、寢臺の側の臺の上や、窓敷居にパンジイや、フリイジヤや、釣鐘草や、撫子や、マガレツトの花などの順順に變つて行くのを、やつと首だけ動かしながら見て樂しんだ。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
頭の中がシュルリアリズムの絵みたいに冴えかえって、自分の作品が単なる活字の行列に見える向うに、四谷の舞台と釣鐘が見える。
— 夢野久作 『道成寺不見記』 青空文庫
だから小さい時から釣鐘の音やあの宗旨で使う念仏の鉦の音は聞き慣れていたんです。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
天井から、釣鐘が、ガーンと落ちて、パイと白拍子が飛込む拍子に――御矢が咽喉へ刺った。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
大釣鐘と白拍子と、飛ぶ、落つる、入違いに、一矢、速に抜取りまして、虚空を一飛びに飛返ってござる。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
室内に、其の大さ釣鐘の如き香爐が据つて、霞の如き香を吹いた。
— 泉鏡太郎 『畫の裡』 青空文庫
作例 · 標準
大晦日の夜、お寺の釣鐘が除夜の鐘として厳かに響き渡り、人々の煩悩を払い去る。
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奈良の東大寺にある巨大な釣鐘は、その重厚な音色で古くから多くの人々に親しまれている。
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修学旅行で訪れた古い寺院で、大きな撞木を使って釣鐘を突かせてもらう貴重な体験をした。
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