毛織り
けおり
名詞
標準
woollen fabric
文例 · 用例
菜食が発達したとほぼ同様な理由から植物性の麻布綿布が主要な資料になり、毛皮や毛織りが輸入品になった。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
寝床のむしろを探ってみると、煖炉は丁度いい加減に暖まっているので、堀部君は靴をぬいで寝床へ上がって毛織りの膝掛けを着てごろ寝をしてしまった。
— 岡本綺堂 『雪女』 青空文庫
『荀子』に〈猩々尾なし〉とありて人に近き由述べ居るが、南部支那に産する手長猿も、無尾だから、攷えると最初猩々と呼んだは手長猿の一種にほかならじ、後世赤毛織りが外国より入って何で染めたか分らず、猩々の血てふ謬説行われ、それより転じて赤毛で酒好きのオラン・ウータンを専ら猩々と心得るに及んだのだ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
靴下はまっ白であるが、リンネルか、毛織りか、見当がつかなかった。
— 芥川龍之介 『さまよえる猶太人』 青空文庫
ストーヴはいつの間にか消えてしまって、気息が冷や冷や感ぜられる、備付けの毛布が充分あるから、気温の冷えてゆくのを、厚い毛織りに遮ぎって、スウェターをぬいだままの旅姿で、海老のように丸まって寝た、さんざん寝返えりうって、とろとろと寝ついたのは、無論真夜中過ぎであったろう。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
小さな毛織りの帽子は額があまり狭いので鼻の上に乗っているように見えた。
— 故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より 『スリーピー・ホローの伝説』 青空文庫
諸種の毛織り物、羅紗、精巧な「びいどろ」、「ぎやまん」の器、その他の天産および人工に係る珍品をヨーロッパからもシャムからも東インド地方からも輸入して来て、この国の人に取り入るためにいかなる機会をも見のがさなかったのが彼らだ。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
カテリーナ・リヴォーヴナは、寝間の窓の鎧戸をおろしただけでは気がすまず、そのうえ窓の内側に分厚な毛織りのショールを垂れ掛けて、食後の午睡をとるため、ちょっとした丘ほどの高さは優にありそうな商人のベッドに、セルゲイと共臥しに横たわった。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
作例 · 標準
上質な毛織りの生地は、肌触りがとても良い。
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彼女は毛織りのマフラーを首に巻いて、寒そうにしていた。
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この毛織りのセーターは、軽くて暖かい。
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