羊毛
ようもう
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #32190 · 青空 171 例
標準
wool
文例 · 用例
すると一人の青年がアダがマルセーユの金羊毛酒場の踊子で、自分はアダを抱いて踊ったことがあると主張しだした。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
次の瞬間私が青い窓から近東の藍色の空を眺めていると電流にのってアダがあらわれてきて、私の夜会服に一輸のネムの花をさすのであるが、忽ち私には彼女がマルセーユの金羊毛酒場の素足の美しい踊姿となって女の耳元で、おい、Y、今晩おれにつきあえよ、と囁く追想の女となるのであった。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
と、味噌歯を出してわらったのだが、金羊毛の舞踊室から無頼漢の礼讃を象徴するような意気で猥雑なタンゴが響いてくると、急に奔放な馬のような女となって、 ――Y、おれはお前が好き、お前なしでは生きていられぬ妾の生命、と、なまめかしく云うのであった。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
また、大切なところで彼女は東洋の霊のような鼾をかいて寝てしまうのだが、私は彼女の肉体に金羊毛酒場の女としてふさわしくないところがあるのに気付くのであった。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
金羊毛の踊子の白粉が夜会服のシルレルに、アドリア海にも似た陸地の汚点をつくっていると、シルクハットには女の腕に巻いた跡が緑色のリボンをつけてはねかえっているのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
――アダ、僕はまた、貴女が金羊毛で故国の女王の詩を朗読するルーマニアの士官とゼノアの産児病院あたりへ身を殺しに行くのではないかと気づかったのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
それからまた夜半になって貴女が金羊毛の名にふさわしくないところがあるのに気付いたのですが、そのときには私はあの卑怯なルーマニアの暴漢のために、近東行きの列車に投げ込まれてしまっていたらしいのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
」 葉藏はまつくろい羊毛の襟卷を首に纏ひ、眞野は看護服のうへに松葉の模樣のある羽織を着込み、赤い毛絲のシヨオルを顏がうづまるほどぐるぐる卷いて、いつしよに療養院の裏庭へ下駄はいて出た。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
羊毛(ようもう) ウール - ヒツジの毛またはそれを織った布。広義ではアンゴラ・アルパカ・ラクダの毛も含まれる。動物繊維の一種。 ヤギの毛 - 絵画用原毛である山羊の毛の通称。
出典: 羊毛 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0