泰然自若
たいぜんじじゃく
形容詞-たる副詞-と
標準
having presence of mind
文例 · 用例
女房が借金取が來て仕樣がないといふと、亭主が借金取が來ても、泰然自若たりだといふと假定する。
— 泉鏡花 『文章の音律』 青空文庫
處で、此女房が眼に一丁字の無いもので、泰然自若の意味が分らなくても、其言葉で如何にも泰然自若たる處が表れてゐなければいけない。
— 泉鏡花 『文章の音律』 青空文庫
一兵といえども祖国の船に寄せつけじと、レヤチーズは死ぬる覚悟、ヘラクレスの如く泰然自若たるものがあったという。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
」 竹永丹平は、さもこそという片頬笑み、泰然自若として、「ま、ま、お聞きなさい。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
お前は泰然自若として、不景気のソファに腰をおろしてしまつたね、とにかくお前は私の生みの土地ではあつたが、たゞ私に瞬間、産声をあげさしたところお前は邪険ではなかつたが決して親切とは言へなかつたよ。
— 詩集(3)小熊秀雄詩集1 『小熊秀雄全集-4』 青空文庫
」 泰然自若、雨と霰にそそぎかかる石のつぶてを右に躱し左に躱して、顔色一つ変えずに大きく笑ったままなのだから敵わないのです。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
――だが、事に当って泰然自若、つねに思慮分別沈着を失わないのが主水之介のほめていいところです。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
だが、われらのむっつり右門は、仕掛けの壁をうしろにやくして、ごく泰然自若たるものです。
— 達磨を好く遊女 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
試験会場が緊張に包まれる中、彼は泰然自若として問題用紙が開かれるのを待っていた。
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指導者たるもの、どんな危機に直面しても泰然自若としていなければならない。
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暴言を吐かれても動じることなく泰然自若と受け流す彼の姿に、深い器を感じた。
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