自若
じじゃく
形容動詞形容詞-たる
標準
self-possessed
文例 · 用例
女房が借金取が來て仕樣がないといふと、亭主が借金取が來ても、泰然自若たりだといふと假定する。
— 泉鏡花 『文章の音律』 青空文庫
處で、此女房が眼に一丁字の無いもので、泰然自若の意味が分らなくても、其言葉で如何にも泰然自若たる處が表れてゐなければいけない。
— 泉鏡花 『文章の音律』 青空文庫
」 軽く答えて自若たりき。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
その歩行や、この巡査には一定の法則ありて存するがごとく、晩からず、早からず、着々歩を進めて路を行くに、身体はきっとして立ちて左右に寸毫も傾かず、決然自若たる態度には一種犯すべからざる威厳を備えつ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
」とばかり戦いて、取去ろうとすると、自若として、「今では誰が見ても可いんです、お心が直りましたら、さあ、将棊をはじめましょう。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
」と自若として言う。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
で、立騰り、煽り亂れる蚊遣の勢を、ものの數ともしない工合は、自若として火山の燒石を獨り歩行く、脚の赤い蟻のやう、と譬喩を思ふも、あゝ、蒸熱くて夜が寢られぬ。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
」 小児は一時に哄と囃したが、滝太郎は俯向いたまま、突当ったようになって立停ったばかり、形も崩さず自若としていた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
医師は、ピアスの穴を開ける位置について、**耳珠**のすぐ近くを避けるように説明した。
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