樫
かし異読 かしい・カシ
名詞多音語頻度ランク #31082 · 青空 1128 例
標準
evergreen oak
文例 · 用例
中景の右の方は樫か何かの森で、灰色をした逞しい大きな幹はスクスクと立ち並んで次第に暗い奥の方へつづく。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
船体を白く塗つてゐないから、白鳥とは見えないが、又鰭を振る魚とも見えない、船の長さ七間半、幅四尺、深さ三尺ぐらゐで、両方の舷側には、小さな穴を明け、棕櫚繩で、長さ九尺ぐらゐもあらうかといふ樫製の櫂を、左右に二挺結びつけてある、櫂の折れ目に鉄環でツギをあてたのもある。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
どこへ俺は行こうってんだ」 樫の盆見たいな顔を持った、セコンドメイトは、私と並んで、少し後れようと試みながら歩いていた。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
当主は、寝ている処を、いきなり丸太ん棒、それも樫の木の、潜り門用の閂でドサッとやられたので、遺言を書こうにも書くまいにも、眼の覚める暇がなかったのであった。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
枕を高くした本田富次郎氏は、樫の木の閂でいきなり脳天をガンとやられた。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
だが、どんな怨霊も、樫の木の閂で形を以って打ん殴ったものはなかった。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
麓の方は樫の林であり、中腹へかかるとそれが樅の林に代る。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
これは書物で読んだことだが、樫鳥や山鳩や山鴫のような鳥類が目にも止まらぬような急速度で錯雑した樹枝の間を縫うて飛んで行くのに、決して一枚の木の葉にも翼を触れるような事はない。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
作例 · 標準
公園の入り口には立派な樫の木が植えられている。
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子供の頃、樫の木の下でよく遊んだものだ。
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台風でもびくともしない、樫の木の強靭さには驚かされる。
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