私印
しいん
名詞
標準
personal seal
文例 · 用例
そして大保に任じ、あまつさへ、貨幣鋳造、税物の取り立てに、恵美家の私印を勝手に使用してよろしいといふ政治も恋も区別のない出鱈目な許可を与へたのである。
— 坂口安吾 『道鏡』 青空文庫
そのただ一|親戚なる川島家は富みてかつ未亡人の覚えめでたからざるにもあらざれど、出すといえばおくびも惜しむ叔母の性質を知れる千々岩は、打ち明けて頼めば到底らちの明かざるを看破り、一時を弥縫せんと、ここに私印偽造の罪を犯して武男の連印を贋り、高利の三千円を借り得て、ひとまず官金消費の跡を濁しつ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
親戚のよしみに、決して私印偽造の訴訟は起こさぬ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
拘禁令状 第一巻第四章の註に記した如く、フランスの国王の私印で封印した密書であって、それを国王から貰った人は、それに誰でも任意の者の名を記入して、その者を裁判なしにただちに投獄することが出来た。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
そして大保に任じ、あまつさえ、貨幣鋳造、税物の取り立てに、恵美家の私印を勝手に使用してよろしいという政治も恋も区別のない出鱈目な許可を与えたのである。
— 坂口安吾 『道鏡』 青空文庫
「金は欲しいんだらう。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
」「いやお父さん、あれで負けたことはやつぱり口惜しいんですよ。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
あなたはいつか私に、おれは淋しいんだ、孤獨なんだよ、親も兄弟も無い、この孤獨の淋しさが、お前、わからんかね、なんておつしやつてたぢやないの。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
重要な契約書には、自分の私印を押した。
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これは役所などで使う公印ではなく、個人の私印です。
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私印は紛失しないように、大切に保管している。
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