甜菜
てんさい異読 テンサイ
名詞
標準
sugar beet (Beta vulgaris)
文例 · 用例
この鶏舎といってもいいくらいの小さな庭は板塀で区切ってあって、板塀の向うには、甘藍や、葱や、馬鈴薯や、甜菜や、その他いろんな自家用の野菜のつくってある広々とした菜園がつづいていた。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
毎日お午になると、中庭はもとより門のそとの往来へまで、|甜菜スープだの羊や鴨の焼肉だののおいしそうな匂いが漂い、それが精進日だと魚料理の匂いにかわって、門前に差しかかる人は、食欲をそそられずに行き過ぎるわけにはいかなかった。
— DUSHECHKA 『可愛い女』 青空文庫
まだ五年間の統計が出ただけであるが、米の二七%に対し、大豆は三七%、小豆は三六%、甜菜は二〇%という数字が出ている。
— 中谷宇吉郎 『北海道開発に消えた八百億円』 青空文庫
そして是非濃厚な甘味がほしければ南瓜か甜菜から良い糖蜜がつくれることを実験して発見した。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
ファラデーが助手になってから、どんな実験の手伝いをしたかというに、まず甜菜から砂糖をとる実験をやったが、これは中々楽な仕事ではなかった。
— 電気学の泰斗 『ファラデーの伝』 青空文庫
一匹の猟犬が、地面に鼻をすれすれにして、甜菜の畑の中を駆け回っていた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
次には、甜菜の畑と耕耘地との広々とした中に出た。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
すると――甜菜畑の向うのところを、一人の婦人がさんばら髪になって眼を吊上げ、まるで見えぬ手で引摺られるように、よろよろと殺生谷の方へよろめいて行くのが見えた。
— 山本周五郎 『殺生谷の鬼火』 青空文庫
作例 · 標準
北海道の広大な農地では、砂糖の原料となる甜菜が栽培されている。
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甜菜から作られる砂糖は、グラニュー糖と比べて風味に特徴がある。
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近年、甜菜の品種改良が進み、収穫量が増加している。
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