慈父
じふ
名詞
標準
affectionate father
文例 · 用例
」こゝまで云つて、句切をして、スタニスラウスは女主人とフリイデリイケとの顔を見て、「我々の慈父」と云つた。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
しかし子供のような心で門下に集まる若い者には、あらゆる弱点や罪過に対して常に慈父の寛容をもって臨まれた。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
しかし先生は、「むだ」や「余白」だらけのだらしのない弟子たちに対して、真の慈父のような寛容をもって臨み、そうしてどこまでも懇切にめんどうを見てやるのに少しも骨身を惜しまれなかったように見える。
— 寺田寅彦 『田丸先生の追憶』 青空文庫
賢い少女の黒髪と、慈父の首と懐かしい……春春は土と草とに新しい汗をかゝせる。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
ああ儂や親愛なる慈父母あり、人間の深情|親子を棄てて、また何かあらん。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
願う、余の慈父と師友との祈祷空しからずして、この著のさらに世の憂苦を除き去るの一助として存せんことを。
— 内村鑑三 『基督信徒のなぐさめ』 青空文庫
仙台で生まれて、維新の時には国事に奔走して、明治になってからここに来て、病院を建てて、土地の者に慈父のように思われたという人の石碑もあった。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
然れども思え、いたずらに哭して慟して、墓前の花に灑ぎ尽したる我が千行の涙、果して慈父が泉下の心に協うべきか、いわゆる「父の菩提」を吊い得べきか。
— 岡本綺堂 『父の墓』 青空文庫
作例 · 標準
「あのリーダーは、部下に対してとても慈悲深いんだ。」「それは素晴らしいね。ついていきたくなるタイプだ。」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite