自負
じふ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #12591 · 青空 432 例
標準
pride
文例 · 用例
私は――天才気取りでゐた私は――彼等をみたりすると自負心がムクムクつと頭を伸しあげて来るのが常だつた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
かの子 一面から云えば非常にもの分りのいい新鮮らしい女性が多い様に見えるけれど、それは近代の女性に許されている可成の自由と、女性そのものの普遍化された新味から来る自負心とであって、内容そのものは真の創造や鬱勃たる熱情に乏しいと思います。
— 岡本かの子 『新時代女性問答』 青空文庫
もとより、「私は野暮です」というときには、多くの場合に野暮であることに対する自負が裏面に言表されている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そこには自負に価する何らかのものが存している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
けれども、決して、これまでの日本の農民生活を、十分にその特殊性において、さま/″\な姿で描き得ていると自負することは出来ない。
— 黒島傳治 『農民文学の問題』 青空文庫
そしてわれわれがわずかばかりな文明に自負し、万象を征服したような心持になって、天然ばかりか同胞とその魂の上にも自分勝手な箸を持って行くような事をあえてする、それが一段高いところで見ている神様の目にはずいぶん愚かな事に見えはしまいか。
— 寺田寅彦 『蜂が団子をこしらえる話』 青空文庫
斯して到る処に博奕が盛んになり博徒が多くなると、自然他所他国の親分達の面を合せる場合も多いから、互に敵愾心も起らう、自負心も負けじ魂も湧かう、勢ひ親分でも子分でも互に人間を磨き、他の組には笑はれまいといふ、無言の中に一致した愛党心も出来る。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
私にはそれが自負の言葉だとはどうしても思われなくて、かえってくすぐったさに悩む余りの愚痴のようにも聞きなされる。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫