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恬淡

てんたん
形容動詞形容詞-たる副詞-と名詞
1
標準
disinterested
文例 · 用例
そうして「いき」のうちの「諦め」したがって「無関心」は、世智辛い、つれない浮世の洗練を経てすっきりと垢抜した心、現実に対する独断的な執着を離れた瀟洒として未練のない恬淡無碍の心である。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
ともかくも「いき」のうちには運命に対する「諦め」と、「諦め」に基づく恬淡とが否み得ない事実性を示している。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
「粋と云はれて浮いた同士」が「つひ岡惚の浮気から」いつしか恬淡洒脱の心を失って行った場合には「またいとしさが弥増して、深く鳴子の野暮らしい」ことを託たねばならない。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
それで高等教育と国の事情とがマッチしないですな」とか「高橋さんの性格の長所たりし恬淡がスプールロース・フェルローレン!
九鬼周造 外来語所感 青空文庫
ぞんぶんに吐瀉したので、身心清浄になつたやうに感じる、そして飲食物に対して恬淡になつたやうにも感じる。
伊佐行乞 行乞記 青空文庫
ある種の嗜慾以外は、貪り能う飽和点を味い締められるが故に却って恬淡になれた。
岡本かの子 食魔 青空文庫
そこでも、味い剰すがゆえにいつも暗鬱な未練を残している人間と、飽和に達するがゆえに明色の恬淡に冴る人間とは極端な対象を做した。
岡本かの子 食魔 青空文庫
夫の理学士は、多年西洋に留学して、身は顕職にありながら純然たる学者肌で、無慾、恬淡、衣食ともに一向気にしない、無趣味と云うよりも無造作な、腹が空けば食べるので、寒ければ着るのであるから、ただその分量の多からんことを欲するのみ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
作例 · 標準
彼は出世争いには目もくれず、趣味の釣りに興じる恬淡とした日々を送っている。
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どんなに批判されても恬淡と笑って受け流す彼の姿に、周囲は底知れぬ器の大きさを感じた。
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彼女は金銭的な利益に対して非常に恬淡としており、困っている人がいれば惜しみなく援助する。
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