落款
らっかん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
signature and seal (on calligraphy, paintings, etc.)
文例 · 用例
落款らしいものもなかったけれど、僕はひとめで青扇の書いたものだと断定を下した。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
広重といふ落款で鳴海の景とある。
— 木下杢太郎 『市街を散歩する人の心持』 青空文庫
法橋探水齋と云ふ落款がある畫で、達摩が小舟に乘つて支那へ渡つて來たのを表する蘆葉達摩だが、子供ながらその時のことをおぼえてゐて、今では、その顏を父の顏に聯想するやうになつてゐた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
落款は判からぬが円相を描いた茶掛が新しい。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
嘉永|庚戌、七月、山村菱秋書という落款で、半七先生に贈ると書いてあるのも何だかおかしいようにも思われた。
— 半七先生 『半七捕物帳』 青空文庫
円福寺の画にはいずれも落款がないので椿岳の作たるを忘れられておる。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
が、落款があっても淡島椿岳が如何なる画人であるかを知るものは極めて少なく、縦令名を知っていても芸術的価値を認むるものが更にいよいよ少ないのだから、円福寺に限らず、ドコにあっても椿岳の画は粗末に扱われて児供の翫弄となり鼠の巣となって亡びてしまったのがかなり多いだろう。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
「見れば、この新画の落款には栄湖としてあるようじゃが、栄湖というのはあの四条派の久和島栄湖であろうな」「へえい。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
書道作品には、作者の落款が押されていることが多い。
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絵画の鑑定では、落款の真贋が重要なポイントとなる。
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「この落款、読めるかな?」と彼は古い掛け軸を広げた。
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