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焜炉

こんろ異読 コンロ
名詞
1
標準
cooking stove
文例 · 用例
焜炉の火に煙草をすっていて、自分と等しく奈々子の後ろ姿を見送った妻は、「奈々ちゃんはね、あなた、きのうから覚えてわたい、わたいっていいますよ」「そうか、うむ」 答えた自分も妻も同じように、愛の笑いがおのずから顔に動いた。
伊藤左千夫 奈々子 青空文庫
自転車で岡持ちを運んで来る若者は遠路をぶつぶつ叱言いったが、小初の美貌と、父親が宛てがう心づけとで、この頃はころころになって、何か新らしく仕込んだ洒落の一つも披露しながら、片隅の焜炉で火を焙して、お椀の汁を適度に温め、すぐ箸が執れるよう膳を並べて帰って行く。
岡本かの子 渾沌未分 青空文庫
焜炉の中の電線だけが、べと/\した赤さで熱を吐いてゐるだけだつた。
有島武郎 青空文庫
三人の顔は正面だけが、薄れゆく焜炉の中の光に照らされて闇の中にぼんやりと浮いてゐた。
有島武郎 青空文庫
私達はそれから又黙つて焜炉を見つめてゐた。
有島武郎 青空文庫
焜炉の中の光が薄れ切つてしまつた頃、而して店の中に兎に角蝋燭の火が分配され終つた頃、悪戯者らしく家中の電灯がぽつかりと点つた。
有島武郎 青空文庫
ウーン」 と云って、寝ている人はそのまま眼をまわしてしまいましたが、そのおかげでヒョロ子も豚吉も怪我をしないで起き上って見ますと、こは如何に……眼をまわしているのは無茶先生で、そこいらには鍋だの焜炉だの豚の骨だの肉だのが一面に散らばっております。
夢野久作 豚吉とヒョロ子 青空文庫
この間台所で賑やかな物音を立て何か支度をしていた鼈四郎は、襖を開けて陶器鍋のかかった焜炉を持ち出した。
岡本かの子 食魔 青空文庫
作例 · 標準
キャンプ場で炭をおこし、持参した焜炉でじっくりと肉を焼いて楽しんだ。
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祖母の家では、冬になると古い焜炉の上でいつもお湯が沸き、シュンシュンと音を立てていた。
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一人暮らしの狭いキッチンには、コンパクトな一口サイズの焜炉がちょうどいい。
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ウィキペディア

焜炉(こんろ、コンロ)とは、金属や土で作った、持ち運びが便利な炊事などに用いる小さい炉のことあるいは七輪のこと。現代ではガスこんろ、電気こんろなど、一口の煮炊きに用いる器具の呼び名として用いられている。

出典: 焜炉 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0