鼻下
びか
名詞
標準
upper-lip
文例 · 用例
向合て立つたのは細目の痩形、鼻下に薄い八字を蓄へて金縁の眼鏡が光る、華奢のステツキに地を突いて、インバネスの袖を氣にしながら對手が惡いと見て、怯氣た體、折折無氣味|相に、眼を轉じて前後を竊視する。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
」 頭の少しはげた、でっぷりとふとった客は「ウン」と言ったぎり黄金縁めがねの中で細い目をぱちつかして、鼻下のまっ黒なひげを右手でひねくりながら考えている。
— 国木田独歩 『疲労』 青空文庫
仕丁続いて出づ――神職、年四十ばかり、色白く肥えて、鼻下に髯あり。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
白き二根の髯、鼻下より左右にわかれて長く裾まで垂る。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
鼻下に薄髭を生やし、私より少し年上のように見えたが、でも、緑線を附けた医専の角帽はまだ新しく、帽子の徽章もまぶしいくらいにきらきら光って、たしかに今秋の新入生に違いなかった。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
『僕ですか、僕は』と言ひ澱んだ男は年の頃二十七八、面長な顏は淺黒く、鼻下に濃き八|字髭あり、人々の洋服なるに引違へて羽織袴といふ衣裝、今は都下で最も有力なる某新聞の經濟部主任記者たり、次の總選擧には某黨より推れて議員候補者たるべき人物、兒玉進五とて小介川文學士は既に人々に紹介したのである。
— 国木田独歩 『日の出』 青空文庫
猫の糞|可哀相なり、鼻下の髯、二|分程のびて物いへば、いつも滅茶苦茶、今も猶無官の大夫、実際は可哀相だよ。
— 石川啄木 『詩』 青空文庫
主として性格を表わす分では、前に挙げました「鼻つまみ」の外にもっと主観的な形容の方では「鼻下長」とか「鼻毛が長い」という言葉もあります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
作例 · 標準
彼は鼻下の髭を丁寧に整えて、鏡でチェックしていた。
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緊張すると、鼻下のあたりにうっすらと汗をかいてしまう。
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鼻下を指でこする癖は、嘘をつく時のサインだと言われている。
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標準
subnasal
作例 · 標準
鼻下点から顎先までの長さを測定し、顔の比率を割り出した。
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鼻下部分の皮膚は非常に薄く、刺激に対して敏感だ。
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レントゲン写真で、鼻下あたりの骨の状態を詳しく確認した。
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