上唇
うわくちびる異読 じょうしん
名詞多音語
標準
upper lip
文例 · 用例
又それがために、彼の上唇の辺は見るからに不平の多い人間である。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
上唇を弾丸で横にかすり取られた者がある。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
」 軍医は、上唇を横にかすり取られた幼なげな男に、こうきいた。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
その少年は、もう一度、上唇のさきが無くなった口を哀れげに拡げた、「こんなにおとなしい無抵抗な者を殺してもいゝんですか!
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
ひげもじゃの顎と、上唇をあつかましい笑いにほころばせながら。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
足は忘れたか投出した、腰がなくば暖簾を立てたように畳まれそうな、年紀がそれでいて二十二三、口をあんぐりやった上唇で巻込めよう、鼻の低さ、出額。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
鼻は尋常で、唇は少し厚く、笑うと上唇がきゅっとまくれあがる。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
赤い上唇がこころもち上へめくれあがり、淺黒い頬をしてゐた。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
標準
labrum