虚報
きょほう
名詞
標準
false news
文例 · 用例
「今朝の各新聞に出ているキューバ糖の大豊作の予想は虚報だと思います。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
とはいえ……仮りにそれが虚報であったとしても、今のリヤトニコフの身の上話と、その噂とを結びつけて考えると、私は実に、重大この上もない事実に直面していることがわかるのです。
— 夢野久作 『死後の恋』 青空文庫
予は新聞紙の虚報にいたく失望せざるを得なかつた。
— 長塚節 『痍のあと』 青空文庫
家族も驚きて、北海道の知人に打電せしが、家族は余の平生の登山ぶりを知りかつ余に関する新聞の虚報に慣れておれば、姉ほどには驚かずこの頃相知りたる北竜村の西島清太氏も驚き、わざわざ札幌に出でて、卜者に見てもらいしに、安全なりとの報を得たるも、なお未だ全く心を安んぜざりき。
— 大町桂月 『層雲峡より大雪山へ』 青空文庫
一片の虚報は、四方八方に心配を惹き起せり。
— 大町桂月 『層雲峡より大雪山へ』 青空文庫
番頭の半右衛門が若い者ふたりを連れてすぐ深川へ駈け付けると、それは何者かが人さわがせに云い触らした虚報で、お元も女中たちも無事に家に遊んでいた。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫
太子河の軍橋を焼いて退却した敵将クロパトキンは、第一軍の追撃に会ってまったく包囲されてしまったという虚報さえ一時は信用された。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
康頼 それはきっと虚報でしょう。
— 倉田百三 『俊寛』 青空文庫