偽報
ぎほう
名詞
標準
false report
文例 · 用例
運|悪くアントニーとクレオパトラの艦隊は敗北し共に遁れ帰つたが途中アントニーはクレオパトラが死んだといふ偽報を聞いて自殺する。
— 小酒井不木 『毒と迷信』 青空文庫
」 と、偽報を公示して、人心の揺れを抑えていたものの、しかし昆虫のように、また蝶や鳥みたいに、府民は生活を託しているここの土壌に敏感なのだった。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫
「甘い薄荷入りの粟の水あめでござーい」といって売りに来るかと思えば、「こうばしや、かりんとう」といって来る「鋏かみそりとぎほう丁ナイフとぎ」「ざるやあみそこし」などと次から次へとのどかな声を張りあげて、この下町の裏通りを、朝から夕まで通る。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫