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いぶし銀

いぶしぎん
名詞
1
標準
oxidized silver
文例 · 用例
と、左手の方に人家の燈灯がぼんやり光つてゐた――F町かな‥‥と思ひながら闇の中を見透すと、街道に沿うて流れてゐる狹い小川の水面がいぶし銀のやうに光つてゐた。
南部修太郎 一兵卒と銃 青空文庫
曇った硝子ごしに、前の棟の屋根の上の空気ぬけの塔が、霧から晴れるやうにはっきりとして来て、いぶし銀のやうな空を彼女は見た。
素木しづ 青白き夢 青空文庫
『芸の術』という名のもとに、つや布巾をかけ、とくさをかけ、小粒な、まるまっちい、ピカピカ光る――そうでなければいぶし銀的の、たいして要でもない小道具類をつくり、威張りっこをするのが流行している、きょうこの頃の浮世には、わけてもこれはいい事だよ!
国枝史郎 剣侠受難 青空文庫
十四 ロスアンゼルスヘの外港、サンピイドロの海は、巨艦サラトガ、ミシシッピイ等の船腹を銀色に光らせ、いぶし銀のように燻んでいました。
田中英光 オリンポスの果実 青空文庫
十四 ロスアンゼルスへの外港、サンピイドロの海は、巨艦サラトガ、ミシシッピイ等の船腹を銀色に光らせ、いぶし銀のように燻んでいました。
田中英光 オリンポスの果実 青空文庫
すげ笠のかげで、彼の白髪はいぶし銀のように清々しく光っていた。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
遅い月が出て植え込みの葉が、いぶし銀のように光っている蔭から、男女の話し声が聞こえて来た時には、しかし貝十郎も耳を澄ました。
国枝史郎 十二神貝十郎手柄話 青空文庫
雪がまだらに、淡く残っている処は、いぶし銀の様に、くすんだ、たとえ様もない光を放して居る。
宮本百合子 農村 青空文庫
作例 · 標準
その俳優の落ち着きはいぶし銀のような味わいがある。
いぶし銀の魅力は派手さではなく深い味わいにある。
長年の経験がいぶし銀のような風格を与えてくれた。
その企業のいぶし銀の経営手腕は業界で定評がある。
2
標準
something restrained but impressive (e.g. performance)
作例 · 標準
その俳優の落ち着きはいぶし銀のような味わいがある。
いぶし銀の魅力は派手さではなく深い味わいにある。
長年の経験がいぶし銀のような風格を与えてくれた。
その企業のいぶし銀の経営手腕は業界で定評がある。