鬩ぐ
せめぐ
動詞-五段-ガ行
標準
to be mutually bitter
文例 · 用例
而も猶一方、その「修辞的」だけにも安住しきれないものがあつて、かくて観念的要求といふかそれとも宗教的要求といふかともあれさうした要求と、修辞的要求とは互ひに反動的関係に立つて、個人の内部で鬩ぐのである。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
しかもこの事業を成し得て、国中の兄弟相|鬩ぐにあらず、その智恵の鋒を争うの相手は外国人なり、この智戦に利あればすなわちわが国の地位を高くすべし。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
その理由如何、曰く、「兄弟|牆に鬩ぐも外その侮を防ぐ、大敵外にあり、豈に国内相攻るの時ならんや」。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
といふのが、一方に「さしゑ」といふ、所詮堕しめられるがまゝの画式がまた堕しめられる相貌のまゝに、現行し存立するから――この対照が自然と双方の兄弟墻に鬩ぐ風の現象を招致するものとなるのである。
— 木村荘八 『鏑木さん雑感』 青空文庫
しかるに藤原家のごとく皇室に次いで顕栄を極めた家でも、財産を分ち兄弟|牆に鬩ぐようになっては、たちまちにして家号というものが明白に樹立して、二条殿と九条殿と一条殿と近衛殿とは、別の家のような気がしてしまったのであります。
— 柳田國男 『名字の話』 青空文庫
その女子はまっかな焔に燃えながら、手をあのおしまいの子にのばし、子供は泣いてそのまわりをはせめぐったと申しまする。
— 宮沢賢治 『雁の童子』 青空文庫
犬はもう大悦びで木の下に行って木のまわりを烈しく馳せめぐった。
— 宮沢賢治 『なめとこ山の熊』 青空文庫
日頃はあてもなく異性を戀して春の野末を馳せめぐり、ひとり樹木の幹に抱きついて「戀を戀する人」の愁をうたつた。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
作例 · 標準
兄弟は、幼い頃から些細なことで鬩ぎ合っては、すぐに仲直りしていた。
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標準
to resent and bemoan
作例 · 標準
彼は、不遇な運命を嘆き、人生を鬩いでいた。
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